あぷラビ過去ログ 第6集

あぷラビ過去ログ 第6集



#101 あぷラビ FAT

 「ちゃんとご飯食べてるかい?」
 ヒトミが翔一に話しかける
 「ん? ああ、ばっちりだぜ。最近はスーパーで割引肉を買って調理して食ってる」
 偉いだろオイ。という感じで自信満々に答える翔一
 「割引肉カヨ」
 「外食より安くついてなおかつ量が取れるからな。ヒトミねーさんはどうなのさ」
 ヒトミの小言をふさぐ形で翔一が問いかける
 「ダイエット中。翔一君もダイエットしたらどう?」
 少し笑いつつヒトミが答える
 「いや、遠慮しとくよ」
 丁重に断る翔一
 「最近翔一君太ってるから聞いてみたんだけどさw」
 笑いつつヒトミが指摘する
 「――ダイエット、どうやればいい?」

 
#102 あぷラビ なるみの血液型

 「さつき、献血してる?」
 なんとなくなるみがさつきに問いかける
 「ん? 社内の一斉でやってるじゃないのw 一応検査は受けてるよ」
 さつきが笑いつつ答える
 「いやさぁ、ちょっと献血しにいったんだけど、血液比重軽すぎでダメ言われてさ」
 なるみが説明する
 「へー」
 さつきが意味深に感心する
 「しかしどうして献血しにいったの?珍しいじゃん」
 詮索するさつき
 「ああ、なんか駅前の献血車で『B型急募』って名指しで書いてあったからサw」
 頭をかきつつなるみが答える
 「B型だったんだw なるみって」
 「いや、まぁ実際はA型なんだけどねw」

#103 あぷラビ 多重配線

 「謎はすべて解けた。犯人はお前だ!」
 ブースの中、一人小言でぶつぶつ怪しくつぶやいている川谷
 「・・・・・何してるのさ」
 恐怖より好奇が優先し、話しかける翔一
 「・・・うぁっ! びっくりしたじゃないか!」
 過剰に反応する川谷
 「うぁぁっ! こっちこそびびるわ」
 脂汗たらしつつ翔一が答える
 「――あー。おかげでまた一からやり直しだよ」
 毒を吐く川谷
 「なにやってんだヨ・・・・あ。」
 たこ足配線で複雑に絡まりあった配線
 「翔一。頑張ってプリンターの配線を探り当ててくれ。俺はコーヒー飲んでく」
 肩ぽむ叩き、川谷が去っていく

 「・・・こんなの切っちゃえば手っ取り早いじゃん」
 ハサミ取り出し翔一が笑みを浮かべ

#104 あぷラビ のうみそ

 「なんつーか、ゲームのやりすぎで最近目が痛いよサマラちゃん」
 アプリンがテレビのまん前に座りつつしゃべる
 「目というか、頭痛くならないかい?」
 サマラビットが少々心配になって問う
 「だいじょうぶだよーv ボクお化けだし」
 元気に両手を振ってみせるアプリン
 「・・・・・・じゃ目痛くなるわけないのであ?」
 至極まっとうな意見を問いかけるサマラビット
 「でも、いたくなるんだもん!」
 子供のようにばたばたさせて抗議するアプリン
 「――あー。あぷちゃん脳みそ無いからか」
 一人納得するサマラビット
 「それひどいヨ」

#105 あぷラビ 

#106 あぷラビ 矯正・いす

 「ストパーと縮毛矯正の違いはじめて知ったヨ。知らなかった」
 翔一が感慨深げにヒトミに相槌を打つ
 「まぁ、翔一君みたいなテンパ入ってる人にはいくらストパーかけても無駄ってコトだよ」
 ヒトミがペットボトルのお茶を、なんかラベルが青いのに中身が黄金色で気味悪い色になってるやつ――を開封する
 「ネーミングだと逆のほうがいいような気がするんだけどなー」
 素朴に一言ぼやく翔一
 「まぁ、今の君の髪はそれほどってわけじゃないし、いいんじゃ?」
 微笑みつつヒトミが話を終わらせる

 「あー。川谷ぃー」
 翔一がラウンジで川谷を補足する
 「よ。元気にしてっか?」
 軽く挨拶を交わす川谷
 「何で貴様はふてぶてしいほどストレートなんだよっ」
 いきなり身に覚えのないだろう文句を翔一が言い放つ
 「――根が素直だからなぁ・・・・矯正する必要ないんだよ」

#107 あぷラビ ヒトとウサギ

 「洗濯物干さないとなぁ。ああでもメンドイあとにしよー」
 創刊2号のファッション雑誌を――珍しく新しく購入したサマラビットがソファーの上でだれている
 「サマラちゃん服なんて着てるの?」
 アプリンが素朴に質問する
 「着てるんだヨ。」
 即答するサマラビット
 「・・・・自毛の毛皮?」
 不審がるアプリン
 「こんな感じ」
 と、ファッション雑誌をアプリンに見せるサマラビット
 「ねーねー。サマラちゃん。体格はおろか人種が違うんじゃない? 載ってるのみんなヒトだよー」

#108 あぷラビ やる気ない演技

 「あー。なるみさんですね? いつもテレビで拝見させていただいております」
 突然、なるみに来客が

 「へーw なるみドラマデビューなんだw」
 さつき、ヒトミと興味津々になるみを囲い込み話し込んでいる
 「まぁ、ドラマというか、タダのエキストラだし、出るの一瞬だしw」
 頭をかきつつ照れ笑いするなるみ

 「ああ、うれしいです。ありがとv」
 なるみが精一杯演技をしている
 「ああ・・・もうちょっと・・・なるみちゃん演技がうまいんだけど、ここは一つ、やる気無く・・そっけなくやってくれないかな?」
 監督の三島さんが注文をする
 「ぇー。それじゃ素人の演技みたいでやです」
 不平を言うなるみ。役者としては1時間32分ぐらいのキャリアを持っている
 「いや、いやいやながらも、社交辞令として感謝するみたいな・・・あーなんていうかなぁ・・」
 監督の三島さんが手をあごひげにやり考え込み
 「普段の上司との挨拶みたいな感じでやってみて」

 「あー。うれしーです。ありがと」

#109 あぷラビ 楽観視に敵愾心

 「最近やたらと忙しくなってきたねー」
 サマラビットがぼやく
 「あ。就活やり始めたんだサマラちゃん」
 アプリンがサマラビットの持っている雑誌に注目する
 「んー。まぁねw いろいろと情報取り寄せて頑張ってるよ」
 なんか照れ隠しに鼻を弄りつつ、サマラビットが答える
 「すごいすごいー! ボクもなんか仕事しようかなーw」
 楽観的に軽く発言するアプリン
 「あー。アプちゃんどんな仕事したいんだい?」
 山積みにされた雑誌を放り投げつつサマラビットが問いかける
 「んー・・ お化け屋敷のお化け役がいいな」
 両手をばたつかせてアプリンが元気に言う
 「あー。うん。やれば?」
 楽観視しているアプリンにさめた様子のサマラビットが単調に答える

#110 あぷラビ 教育

 「人にものを教えるって大変だよね」
 ラウンジで頭抱え、なるみが翔一君に相談する
 「どうしたんだヨ。いきなりなるみ姉さんらしくないな」
 ちょっとびっくりした様子で翔一が受ける
 「ああ、週末、子供相手に、小学校低学年相手にちょっと遊び相手任されちゃってさ・・・」
 なるみが淡々とわけを話してくる
 「あー。うん。ベビーシッター大変そうだなぁ」
 あまり性に合わないと翔一が軽く流す
 「そのガキ達がホント常識知らずで我侭で自己中心的でホント疲れるんだよ・・・」
 なるみの言葉に潜む悪態に気にかかったものが
 「ちゃんとしからなきゃだめだなぁ」
 やはり適当に相槌を打つ翔一
 「叱ると懐かなくなるし、後で親から文句言われるんだよ・・・子供は悪くないって」
 翔一の意図とは裏腹に話が展開する
 「ああ。叱り方が悪いんじゃない?さすがに百科事典の角はまずかったと」
 適当にお茶を濁しそうともくろむ翔一
 「・・・・・・・」
 そのままの体勢で静かに翔一を見つめるなるみ
 「・・・ああ、冗談だよ」
#111 あぷラビ 帰りを待ってるペットがいます

 「ちょっと待ってくれ。冗談じゃないぞ」
 あわてて川谷が叫ぶ
 「いや、そう叫ぶなって・・・冗談じゃないのは俺もそうなだからさw」
 苦心しつつ翔一がなだめる
 「これから俺は録画し忘れたNHK特集を見るんだ。残業は無理なんだ!」
 主張する川谷
 「あー。こっそり社内で見ちゃえ。どうせ俺らぐらいしか居残らないわけだし」
 軽く受け答える翔一
 「そ・・・・それに家で飼ってるペットにエサをあげないといけないし・・・」
 目が泳ぎつつ、川谷が必死に弁護する
 「ほぅ・・・ペットとは初耳だなぁ・・・どんなの飼ってるんだ?w」
 あからさまな嘘と見抜いた翔一が楽しそうに川谷に問い詰める
 「ご・・・・ごきb」

#112 あぷラビ 人物評論

 「そういえば、ヒトミさんの服とかって毎回着てるもの違いますよね。特に靴なんか」
 川谷が自称得意だという観察眼を使い評する
 「ん? ああ、さすがファッション女王――いや、通販女王ヒトミ様って感じだろ?」
 翔一が便乗する
 「通販なのかー」
 ぼんやりと反応する川谷
 「安く買い、足に合わず下駄箱に消えていった靴は数え切れず、秋ボーナスは既に埋まっているといううわさが流れるぐらいのお方だぞ」
 翔一が解説する
 「うはw・・・・・・」
 びっくりな川谷
 「それに比べてわれらがなるみ姉さんを見てみろ」
 視線移してなるみ姉さんのいる方向。偽観葉植物に隠れて見えないが
 「アレは一見地味だが高級志向でセンスのいい人だ」
 「なるほど」
 「そして、その隣のさつき姉さんだ」
 視線移り、さつきがいる方向、微妙に観葉植物に隠れつつも姿が見える
 「さつき姉さんは一点豪華主義だ。学生時代、みんな地味だった中、先行して金髪化した人だぜ」
 「ほぉ・・・」
 翔一の説明に感動を覚えつつある川谷
 「最後はお前だ。」
 「・・・・あ?」
 唖然とする川谷
 「川谷君は・・」
 「ちょっと待て翔一。今度は俺に言わせろ」
 珍しく割り込んでくる川谷
 「翔一、おまいさんは女に媚売ってばっかりの新人社員な上にテンパだ」
 「ウルセー」
 
#113 あぷラビ 日本人の二人に一人は

 「辛いものを避けるようにいわれちゃったよ」
 川谷がしょんぼりとし、翔一と話し合う
 「あー。川谷ありえない位の量のタバスコかけてたからなぁ・・・そりゃなるわ」
 同情の色を見せ、翔一が相槌を打つ
 「あんまり同じ姿勢で長期間いるのもいけないっていうし、でもせざる終えないし・・・はぁ」
 「うんうん。あと早期に病院に行ったほうがよいかもよ。医者によると平均して発病から7年ぐらい放置して症状が悪化してから来る人が多いみたいで」
 翔一が紅茶をすすりつつ
 「まだ、そこまでは。ちゃんと食事管理してがんばるさ」
 病院が出てきてちょっと焦る川谷
 「癌って場合もあるから自力で治すの諦めたらちゃんと病院いくのだぞ。病院の処方受ければすぐに回復するらしいし、自己流だと10中8〜9だめらしいし」
 「・・・・・・翔一。何でおまいさんそんなに詳しいんだ?」
 素朴になって問いかける川谷
 「知識は力」

#114 あぷラビ 美徳か手抜

 「ああ、ここの食パン、すっごいおいしいんだよね。」
 なるみがヒトミと珍しく街中歩いてる
 「へー。食パンはセービングの100円の奴しか買ってないなぁw」
 「ここの食パン500円するけど、それだけの価値はあるぞw」
 なるみがあたかも自分で販売しているぞみたいな勢いで薦める
 「そこまで言うんだったら買ってみようかなw」
 心引かれてヒトミが財布を取りだす
 「ああ、でもスライスされてない一斤のやつだから、ちゃんと切ってそこそこ焼いてから食べるとよいよ」
 ちょっとこそっと欠点を補足するなるみ
 「ぇー。そんな手抜きで500円ふんだくってるの?」

#115 あぷラビ 戸の中

 「やたら忙しすぎ。」
 サマラビットが不平を言いつつ荷物の積荷の作業を行う
 「おい。そこの若いの。 愚痴ってないでさっさと運べや」
 「あいよー」  引越しバイトを始めたサマラビット

 「はぁー。今まで動いてなかった分すごいつらい」
 ひたすら疲労し、横にだれるサマラビット
 「サマラちゃんおつかれーw」
 パタパタ走りこんでくるアプリン
 「あー。あんたもなんか仕事しなさいよ」
 無駄に無邪気に騒ぎ立てるだけのアプリンに冷たいエールを送るサマラビット
 「えー。ボクの仕事は食べて寝ることだよー」
 足をばたつかせながら元気に答えるアプリン
 「・・・・・ちょっとおいでw」
 にこやかにサマラビットが手招きする
 「はーいw」
 何も考えずにのこのことついてくるアプリン

 「明日も早いし、もう寝るか・・・」
 クローゼットの戸を閉めつつサマラビットが寝る支度を整え

#116 あぷラビ 専門医に見せてから悩みましょう

 「なるほど。病院にいってきたんだ」
 翔一が珍しく、真摯に川谷の持病談を聞いている
 「ああ。腫瘍みたいなやつって、薬で炎症を抑えることは出来ても小さくなることは絶対に無いんだってさ」
 川谷が明るい調子で答える
 「そ・・・そうなのか」
 何故かちょっと衝撃を受ける翔一
 「食事療法とか薬で一般生活に影響が出ないように押さえ込むことは出来ても、治ることは無いから一生の付き合いだと」
 何故か楽しそうに語る川谷
 「おいおい・・・それは冗談だろ? というか何でお前はそんなにニヤニヤしてるんだよ」
 それは嘘で俺をからかってるのだと踏んで翔一が音を上げる
 「内痔核じゃなくて裂肛だったのさ」

#117 あぷラビ 免許取り消し処分

 「・・・・いきなり免許停止とは何をしたんだ」
 翔一が同僚の竜彦とコーヒーを飲みつつ
 「ああ、雨降ってただろ?原付乗ってたんだけど、視界が悪くてさぁw」
 軽い口調で、と本人は思ってるのだろう竜彦は悲痛な面持ちで軽く語り始める
 「信号無視してなおかつ左折禁止のところに突入してお巡りさんに捕まっちまったwwww」
 ものすごい満面の笑みを浮かべる竜彦
 「ははははは。ばかだなぁ竜彦は」
 翔一がなんとなくから笑いし同調する
 「免許停止ってコトは、つかまったその日から30日間?」
 竜彦が翔一に尋ねてくる
 「免許持ってるなら講習で学んだだろー」
 翔一が軽くあしらう
 「そこをなんとかw 先生!」
 しつこい竜彦に痺れを切らし、翔一が口をあける
 「6点減点ステップだったら、『お前は免停しました。出頭しろボケ』という通知が一ヶ月以内に来るから、それをもって指定された場所に出頭。 で免停講習受けると1.4万ぐらいかけて免停期間を1日に減らすか、30日間無免許処分か」
 「それじゃ、出頭しなければ!」
 竜彦よりテンション高くなる
 「だと、しばらくしたら、もうお前とココで会うこと一生無くなるだろうなw」

#118 あぷラビ 嵐が去しり

 「今日もいい天気だったなぁ・・・」
 のんびりと竜彦が飴をなめつつぼやく
 「ああ。昨日と違って今日はアリエナイぐらい暖かいね」
 もう夕方。缶コーヒーを開けつつ翔一が同意する
 「なんか、こう暖かいと太陽の恵みのありがたさがひしひしと感じられるよ」
 α波だしまくってるようなトロンとした顔つきで竜彦が椅子に乗馬座りする
 「俺もこのまま寝てたいよw」
 翔一が羨ましそうに竜彦を見つめ軽くいう
 「そして玄関のポストに怯える日々・・・・」
 「そんなに気になるなら横浜県警に出頭しようぜ」

#119 あぷラビ 目的の相違

 「なるみ、冬物の服とかってもう揃えた?」
 ヒトミが紙コップに微妙に入ってる紅茶を飲みつつ
 「んー?あー。押入れの棚の中に封印してるままだ」
 椅子の上で背伸びをしつつなるみが答える
 「あー。私も押入れ片付けないとなぁー」
 深々と考え込むヒトミ
 「だねぃ・・・。今度の休みに陰干しでもしとくか」
 「うむ。ヤフオクでちゃちゃっとうっぱらって新しいの買わないとねv」

#120 あぷラビ 乾燥させるもの

 「雨降ってて服乾かない・・・」
 サマラビットが洗濯物を部屋干ししつつ、ぼやく
 「サマラちゃん。乾燥機買おうよー」
 アプリンが深い意図をもたずして提案する
 「そうだねぇ・・」
 ちょっと考え込むサマラビット

 ゴー・・・・
 アプリンがドライヤーを無心に掲げている
 「サマラちゃん。コレってほんとに乾燥機なの?」
 ちょっと不安がったアプリンが恐る恐る尋ねる
 「我が家ではコレを乾燥機って言うんだよ。あー蒸し暑いぃー」

あぷラビ過去ログ 第6集