あぷラビ過去ログ 第7集
#121 あぷラビ 対岸の
「台風すごかったねw 久しぶりに楽しかったよ」
アプリンが手足ばたつかせ喜びながら語る
「いやね、笑えないから・・・・」
ぐったりするサマラビット
「お仕事おつかれさんv」
サマラビットの意向無視でかってに話し薦めるアプリン
「あー。やっぱりアプちゃんも仕事しなさい」
頭抱えてサマラビットがいう
「ぇー!だってさー」
不平をいうアプリン
「毎回仕事の話でもめるんですね。隣のウサギさん」
近所の猫のミーさんが犬のドギーさんと井戸端会議をしている
「まぁ、大変なんでしょう。本人たちは」
ぼぅっと快晴の空を見上げつつ、犬のドギーさん
#122 あぷラビ 眠れなさそうにない夜
「やっぱりコーヒーはいいね。ぐっすり今日も眠れそうだ」
眠気覚ましに職場のラウンジでコーヒーを飲んでいる翔一
「不健康だなぁ。。せめてお茶にしなよ」
なるみが同じくラウンジにいる。外はもう暗い
「寝る前のお茶もよくないだろぅ」
翔一がコップの中身を無駄に揺らしつつ
「大丈夫。これから当分寝られそうもないしね」
笑いつつウインクをするなるみ
「乾杯」
紙コップを掲げて翔一
#123 あぷラビ コーヒーの種類
「市販缶コーヒーの種類、なんかいっぱいあるけど味の見分けつく?」
なるみがなんとなく翔一に聞いてみる
「ん?ああ、Fireとかジョージアとか、無駄に種類でてるなぁw」
だいぶ冷えた紙コップに入っているコーヒーを飲み干しつつ翔一
「自称コーヒー通なら説明して見せてw」
ニコニコしながら相手の様子を伺うなるみ
「ああ、簡単すぎて説明する必要ないよ」
素っ気無く、なるみの意図を見計らって翔一
「イメージ戦略。それ以外に何があるんだい?」
「で、翔一君はどんなのがお好み?」
なるみが紙コップを捨てつつ
「絵的にはジョージアのCM所ジョージで、缶の作りはFireゴールドラッシュ。中身は何でもよいね」
#124 あぷラビ 毎日が当然
「雨じとじと気分悪いー」
サマラビットが不快な音をあげる
「なんか最近本当に多いねー」
同じくぐったりしているアプリン
「なんでこう、"降る"と"止む"のメリハリがないのかなぁ」
湿度に殺意を覚えつつサマラビットが愚痴る
「優柔不断だネ」
何も考えてないように手足をばたつかせながらアプリン
「昔は雨好きだったんだよなぁ・・・」
「雨降らないかなー」
窓際で鉛筆を弄りつつ若かりし制服姿のサマラビットがぼやく
「部活今日は中止だねw」
サマラビットの隣に座ってるインタラビットが笑顔であわせる
「いや、中止にはならないよw」
にやっと笑いつつサマラビット
「部活やりたくないわけじゃないんだ」
ちょっと驚いた様子のインタラビット
「雨でグラウンドが使えないから体育館脇で筋トレで早く帰れそうでv」
#125 あぷラビ 洋服発掘作業
「なんていうか、最近寒くない?」
ヒトミが手でひじを擦りつつ
「ようやく冬到来って感じだねw」
暖かそうなベージュのセーターを着ているなるみが答える
「ああ、押入れから冬物出さないと・・・」
ヒトミが頭を抱える
「・・・まだやってなかったの?」
ちょっと意地悪な表情を浮かべてなるみ
「いやぁw 押入れの前にちょっと荷物があってさ・・・引き出しが開かなくて」
頭を掻きつつヒトミが答える
「今度ヒトミの部屋に行ってみたいよ。そこまですごい部屋をさw」
嫌味でなるみがいう
「ああ、歓迎するよーv 一緒にお酒飲もーv」
「あいよw」
#126 あぷラビ 毛皮
「朝起きるのつらい・・・というか、今朝暖房付けたよ」
なるみが暖かそうなぬいぐるみを膝においてる
「朝弱いの?」
さつきが珍しそうになるみの膝の上のぬいぐるみに向かって話しかける
「んー。 まぁ、強くはないとおもう。普通じゃないかなぁ」
なんとなく腹話術でさつきに返す
「こんなふわふわした毛を持ってるのにね」
ふわふわ毛をなでつつさつき
「こういう毛皮が欲しいよw」
#127 あぷラビ 買収
「ラッシー隊長! 大変でありますっ!」
駆けつけてくる一介の部下トワイス
「何事だ。というかドアはノックして入ろうね」
勇敢なる戦士ラッシー隊長が子供のしつけをしつつ応答
「失礼しましたっ!では入りなおすところからやり直すのでありますっ!」
律儀なトワイス
「やり直さんでよいよ。で一体何が大変なのさ」
椅子に深く腰掛け問う勇敢なる戦士ラッシー
「敵部隊、ルード部隊が我々ラッシー部隊の隊員を買収。大量に寝返ってるのでありますっ!!」
「なんだとっ!向こうに寝返るなんて何事だっ!」
怒りをあらわにするラッシー隊長
「向こうは自給率100%越えしててこっちはこの冬を乗りこせない・・・そして戦争しかけるも戦果が上がらず・・」
暗い口調で語りだすトワイス
「あー。分析はいい。とりあえず体勢を立て直すぞっ! あ、あんた俺の首を狙おうとしても無駄だぜ」
冗談でかラッシーがトワイスに釘を刺す
「まさかぁw そんなことはしませんよーw」
トワイスは笑いつつ左手に持っていた何かを仕舞う
#128 あぷラビ 架空請求?
「最近架空請求ハガキがしつこくくるんだが・・・ホント困るよ」
川谷がため息を交えつつ愚痴る
「アダルトサイト見すぎだろ」
軽口を叩く翔一
「そういうのは見てないって」
食らいつく川谷
「嫁さんのを見て満足してるのか?w」
悪質な笑みを浮かべつつ翔一
「嫁さんどころか彼女すら出来たことないぜ」
自虐的な笑みを見せる川谷
「で、どんな通知がくるんだ?」
今のは聞かなかった事にする翔一
「あー。横浜市市税等納付書とかいかにも役所を語ってる悪質な架空請求。内容は軽自動車税の延滞だってさ」
#129 あぷラビ 黒色の片思い
「ああ。いつの間にか外が暗くなってるよ」
川谷が傷心のご様子で窓際を見つめている
「最近昼が短くなったなぁ・・・」
コーヒーを片手に、客観的なコメントをする翔一
「なぁ、話し聞いてくれよ。昨日取材しに行ったところにいた受付の女の子がさ、めらすごくかわいくて――」
目が空に向き、川谷
「頑張って話しかけようと小一時間とくに用件もないのに居座っちゃいました」
少し、照れつつ川谷
「・・・よく頑張った。次は二時間葛藤しよう」
#130 あぷラビ 車道交通機関
「バスって不便だよなぁ・・」
椅子に座りこけ、翔一が窓の外を――雨降っている――眺めつつ
「雨の日とか、便利じゃない?」
なるみが素朴に反応する
「雨の日は特につらいです」
翔一
「バス車内のじめじめが嫌なの?w」
なるみが笑い
「いや、普通にバスの乗り換え二回が大変なんダヨ」
翔一が落ち込む
「――しかも午後7時以降付近を通るバスが出ないってどういうこと何だヨ」
#131 あぷラビ みんな知らない
「何気にコレもだらだらと長く続いてるねぇ・・」
ヒトミがテレビを見つつ、なるみが主演している番組をながめ
「ホントなるみを尊敬するよ」
ヒトミが言いつつ菓子を、何処かのみやげ物のマルセイバターサンドを食べつつ
「あー。アレって大半が再放送とかじゃなかったんでしたっけ?」
川谷が答える
「生放送じゃないの?」
びっくりするヒトミ
「あの手のネタはリアルタイムでやる必要性ないと思いますぞ」
川谷
「隔週二本撮りとかでは?」
翔一が向こうの奥から意見してくる
「どうなんだろう・・というか何でみんな推量形で話すのさ」
部屋全体に飛び火した話題に苦笑しつつヒトミ
#132 あぷラビ 形容詞『たった』
「ああ。久しぶりに掃除したら雑巾洗っても落ちないぐらい強烈な汚れがあったよ」
翔一が川谷に話している
「ちゃんと掃除しないとダメだろう。人の事いえないけど」
川谷が一般論的なコメントをする
「いやぁ、テレビの上側、灰色でいい感じになってたんだけど、アレって元々黒色だったんだ。」
にっこり微笑みつつ翔一
「一体何ヶ月間掃除してないんだよ」
ばかだなぁという表情を浮かべつつ川谷
「あー。もう2ヶ月ぐらいになってたんだろうなぁ・・・」
遠い目つきになる翔一
「たった二ヶ月でソレかよ。俺よりすごいな」
#133 あぷラビ 完治前の油断
「聞いて驚け翔一。なんと俺の病状が回復の兆しを示しているぞ」
川谷が喜々としながら翔一に話しかけてくる
「おー。がんばってるなぁw」
この件に関しては執拗な関心を示している翔一
「だから、久しぶりに力んでみたんだ。今まで力んじゃ切れ続けて治らなかったからな」
川谷が偉そうな口ぶりで語りだす
「――そしたら切れた」
川谷がさびしい口ぶりで告白する
「がんばれ・・・」
#134 あぷラビ 朝三暮四
「ダイエットしないといけないなぁ・・・さすがに」
なるみがウエストを気にしつつつぶやく
「にがりダイエットとか挑戦してみたら?」
さつきがひょこっと顔を出す
「コラ。そこ覗くな」
メッと威嚇するなるみ
「なるみご飯とか食べすぎなんだよー。もうちょっと控えたら?」
さつきが指摘する
「あー。うん。でも食べないとやる気でなくなるんだよねー」
食う子は育つ勢いでなるみが鼻頭を掻く
「それじゃ、ご飯食べる量減らしてその分をカロリーメイトとかで補おうよw」
#135 あぷラビ 連鎖スパイラル
「歯磨きしない人って最低だよね」
ヒトミがさつきと話をしている
「あー。うん。前の課長とかありえなかったよねw」
さつきが笑いながら同意する
「前の課長かぁ・・・あの人、シーチキンの缶詰の匂いみたいな生臭い臭いがして嫌だったなぁ」
ヒトミが記憶の奥底から前の課長関連の記憶を引っ張り出す
「缶詰なんだw 私はしばらくネット換えてない排水溝の臭いに似てると思った」
さつきも笑いつつ、あまり美味しそうでない表現をする
「で、普通のときはいいんだけど、一対一で小さな部屋に呼ばれたときはホント涙が出そうだったよ」
さつきが続けて語る。
「・・・・小さな部屋に呼び出し?」
不審がるヒトミ
「うん。前の課長がいきなり私に告白して、断ったら次の日そこに呼び出された」
嫌悪感を示しつつさつきが暴露する
「うぁぁ。マジ?それホント?」
同様に嫌悪感を示しつつヒトミ
「うん。それを仲のいい部長さんとかに相談持ちかけてたらいつの間にか課長が別の課に飛ばされちゃって」
さつきがなんでもないような表情で説明する
「ほぅ。さすがさつきちゃん。世渡りうまいねw」
感心するヒトミ
「そしたら今度部長に目をつけられたの・・・」
憂いを帯び俯くさつき
#136 あぷラビ 自分でやった
「地震、なんか連発してるみたいだねー」
さつきが背筋を伸ばしつつ
「あー。私全然揺れとか感じなかったんだけど、そんなに大きなものなの?」
なるみが返す
「こっちも結構揺れてたよー。震源は新潟だからそっちと比べるとたいしたことないだろうケド」
さつきが立ち上がる
「へー」
別に興味がなさそうな生返事をするなるみ
「ということでこれを契機に地震対策について考え直すべきじゃない?」
建設的な発言をするさつき
「そうだねぇ。書類は10センチ以上積み上げないこととか、20枚以上の場合はちゃんと何かで留めるとか、扉をあけたらちゃんと閉めるとか。」
なるみが真剣に候補を挙げていく
「いや、それは基本的なことでしょう。やっぱりやるべきはガスの元栓を切ってブレーカーを落とすこと!」
両者の想定する場面が食い違っているが気にせずさつき
「あ、保険入らないとねー。地震保険」
ふと思いつくなるみ
「共済だかなんだかの保険で間に合わないの?」
「確か地震は対象外だったはず。うる覚えだから調べてみないとわからないけど」
気になるさつきに答えるなるみ
「地震で起きた火事とか、二次被害のフォローは別なんだよ。普通の保険とは」
なるみが補足する
「それじゃ、保険やさんに聞かれたときには、”地震前に自分でやった”といえばいいのね」
#137 あぷラビ 便利な燃料?
「なんか、異常に寒くない?」
サマラビットが身を震えさせつつ
「もう冬だねー。サマラちゃん冬服着たらー?」
寒さにまったく動じないアプリンがのんびりとした口調でいう
「今がんばって夏毛から冬毛に毛変わりしてるヨ」
サマラビットが抜け毛を丁寧に拾い集めつつ
「――それにしても、アプちゃん寒さに強いねぇ」
感心するサマラビット
「だってボクお化けだもん!」
無駄に明るく答えるアプリン
「なるほど。便利な生き物だ」
とりあえず相槌打っておくサマラビット
「――それじゃぁ、ちょっとアプちゃんいいかな?いい事してあげる」
サマラビットがにっこりと微笑みつつ
「えー? なになにー? いいことってなぁにー?」
興味津々にのこのこやってくるアプリン
サマラビットの右手にはチャッカマン
#138 あぷラビ 買収工作
「ルード隊長万歳でありますっ!」
たらふく食べ物をご馳走してもらった元ラッシーの部下たちが感謝を込めてルード隊長に挨拶する
「その分しっかりと働いてもらうぞ」
油断のない眼差しで睨み付けるルード隊長
『喜んでっ!』
部下たちはしっかりと元気な口調で答える
「あー。なんか最近みんないないんだけど、トワイス、どこにいってるか心当たりある?」
勇敢なる戦士ラッシーがトワイスを呼びとめ問う
「あるでありますっ!」
即答するトワイス
「それはなにさ?」
問いただす戦士ラッシー
「食べ物を恵んでくれるやさしいおじさんのところに通いつめているのでありますっ!自分もそのおかげでなんとか生をつないでいるのでありますっ!」
#139 あぷラビ 手袋
「やばい・・・寒すぎる」
手足を震えさせながら朝、翔一が出社してくる
「あ。やーおはよー」
先に来ていたなるみが挨拶をする
「おはよう。なんかあったかい物体ないっ?パソコンのCPUとか日向とか冷蔵庫の裏側とかっ」
両手を擦りつつ、赤くなってる翔一の手
「あー。大丈夫?大変だねぇバイク組は」
立ち上がり、とりあえずコーヒーメーカーで保温してあったコーヒーを目で指しながらなるみがいう
「おー。ありがたいw やっぱり手袋は必須になってきたねぇ」
なんか暑そうにコーヒーをカップに注ぎつつ翔一がいう
「手袋してないの?」
ちょっとびっくりしたような表情を浮かべるなるみ
「去年使ってた奴がどっかいっちゃって新しく買う踏ん切りがつかないんだよ」
#140 あぷラビ 二人の距離
「突然ですが、問題です」
唐突に翔一が川谷に向かいいう
「なに?」
何の疑問も持たず普通に返事をする川谷
「A君とBさんが体育館の両端に立っています。A君とBさんは15秒ごとに互いの距離の1/4だけ相手に向かって進むとします。
体育館の幅を50mとするとお互いが出会うまでに何秒かかるでしょうか」
軽くメモをみつつ一気にまくし立てる翔一
「ふっ。簡単な問題だ」
軽く鼻で笑い飛ばす川谷
「――永遠に二人が出会うことなどない。」
即答に近い形で答える
「残念」
悲しそうに翔一が切り捨てる
「何でだよ」
「二分後にはべっとり抱き合ってるってさ」