あぷラビ過去ログ 第10集
#181 あぷラビ 体温の上げ方
「最近寒すぎだとおもわんかい?とうとうMYファルコン号のエンジンがかからなくなってきたよ」
翔一がなるみ相手に話す
「・・・ファルコン号?」
怪訝な表情を浮かべるなるみ
「うむ。塗装もはげまくって最近ハトの糞害に悩まされている一方の49cc超高排気量を誇る汎用型メカのことであるぞ」
自慢げに答える翔一
「ふーん。」
興味が無い返事をするなるみ
「・・・・ははは。なんか今日暑いね」
顔を赤くして翔一
#182 あぷラビ 資本が3万倍になる美学
「年末ジャンボ宝くじ買った?」
なるみがヒトミに話しかける
「宝くじ?あんな高いもの買うわけないじゃないかー」
声を上げて否定するヒトミ
「クジって高いかな・・・?」
なるみがちょっと考える
「連番3000円とか、もうそれだけですごいじゃない。結局あたるのは300円なのにさ」
ヒトミがいう
「なんで?」
驚くなるみ
「知らないの?連番だと数字が続いてるからいやでも数字一桁が一致して7等300円が当たるんだよ」
解説するヒトミ
「いや、そうじゃなくて10枚もなぜ買うを前提にしてるのかと。一枚買いが基本じゃない・・・?」
#183 あぷラビ 暖めるもの
「こんにちは。」
レジ係のお兄さんが野菜サラダを受け取る
「あ、それとこのお弁当お願い」
翔一が滑り込みでお弁当をレジ係に渡す
「はい」
事務的に受け取るレジ係の人
「暖めますか?」
野菜サラダを右手に翔一に対して問いかけるレジ係の人
「勘弁してください」
#184 あぷラビ そんなことはしないよ
「食いすぎた・・・」
川谷が翔一につらそうな表情で訴える
「どうした。それと右手に持ってるのはなんだ」
翔一が返す
「あー。コレか。半額シール貼ってあったから弁当買っちゃった」
川谷がいう
「腹いっぱいで食いすぎだっていうのにか?」
翔一が驚く
「いやぁ、半額の魅力は確かに偉大だね」
川谷が笑う
「で、それは俺にくれるのかい?」
翔一が問う
「まさか」
#185 あぷラビ 条理
「ところで翔一。お前ってモテるのか?」
川谷が翔一に問いかける
「何いってるんだよ」
笑い質問の意図を探る翔一
「いや、俺は未だに彼女が出来たためしがないんだが、その秘訣を教えてもらおうと思ってな」
素直に答える川谷
「人並みな配慮が出来て一般的な行動を取ってて清潔にしてればそのうち出来ないか?」
翔一がいう
「なんか偉そうに言うなよ」
川谷が悪態をつく
「ああ。すまん」
すぐに謝る翔一
「結論からいうと、俺はそんなモテる訳じゃないから何もいえないなw」
そして訂正する翔一
「嘘つけ。ならなんで彼女できるんだよ」
食い下がる川谷
「・・・なぜ俺はステレオタイプ的に理屈を押し付けられないといけないのだ」
#186 あぷラビ 会場
「ああ、もう冬になっちゃったんだね・・」
なるみが窓の外、ライトアップされた建物を眺め感慨深げにつぶやく
「もう年末だしね」
さつきが同調する
「さつきはクリスマスは何か予定ある?」
なるみが窓に腰かけ、さつきに向かい問いかける
「私? んー」
考えるさつき
「ないならどっかでパーティーしようよ」
なるみがさつきに薦める
「あー。いいね。でもパーティーできるような場所って・・・」
そこで言葉を切るさつき
「そう。場所が問題なのね。都心に近くてなおかつ広い場所」
なるみが言葉を拾う
「んー・・・やっぱり、川谷君の家?かなり広いし」
さつきがいう
「お店じゃなくていいの?」
#187 あぷラビ タグ
「お。新しい服買ったんだ」
なるみがヒトミのコートを見て一言
「お。さすが鋭い。どう?似合ってる?v」
ヒトミはお気に入りのようで満面の笑みを浮かべる
「うん。バッチリだよ。でもその白のアクセントは合わないとおもうよ。取っちゃえ」
なるみが少しにごらせた表現でいう
「白の・・・?」
ヒトミが怪訝がる
#188 あぷラビ 1の奇跡
「翔一よ。聞いて驚け。恐ろしい調査結果が来たぞ」
川谷が翔一に得意げに話しかける
「なんだい暑苦しそうに」
翔一がいう
「なんと、100%の人間がこの問題を答えることが出来なかったのだ。こんなことありえると思うか?確率の神秘だな」
川谷が書類を翔一に渡す
「ほー。ずいぶん珍しいこともあるもんだなー。宝くじ買ってみたら?」
翔一が感心した様子で答え、ファイルをぱらぱらめくる
「『語学読解問題が出来なかった対象54名の成績―――問2(読解) 正答率0%』」
#189 あぷラビ 託徒所
「そういえば、もう世間一般様のうちでは冬休みになってるみたいだね」
なるみが翔一に話しかける
「もう?12月もまだ中旬じゃないか」
翔一が驚き体を起き上がらせる
「学校とか、週休二日制とってるところはどうせ月曜に飛び地しても授業できないんだったらいっそのこと・・って具合に明日おしまいってのが多いんじゃない?」
なるみが軽く説明する
「週休二日制かぁ・・羨ましいな。姉さん」
翔一が感慨深げにいう
「そうかな?その分親に負担が来ると思うけど」
なるみが意外なことをいう
「授業日数不足から来る学力低下とそれを補正するための塾費用の加算のことかい?」
翔一が一般論をいう
「それよりも、主婦が一人でいられる休日が減っちゃうことだよ。塾なんて託児所みたいなもんでしょ?」
#190 あぷラビ 相対方位
「ヨシわかった。俺は左に動かすからお前も左に動かすんだぞ」
翔一が川谷に合図を送る
「おう。こい」
元気な返事をする川谷
「よし、GO」
中腰体勢でロッカーを二人がかりで持ち上げる
「よし、動かすぞ」
翔一が合図を送る
「ああ」
ロッカーがその場で回り始める
#191 あぷラビ 自慢
「翔一、休日に何してたかい?」
川谷が翔一に話しかける
「ああ。昼に起きて寝たよ」
素っ気無く答える翔一
「一日まるまる休みなのにやったことはそれだけかい」
川谷が笑う
「ああ、ダメダメだな。ホントに」
別に気分を損ねた様子も無く同意する翔一
「――そういうおまいは何をやったんだい」
続けて川谷に問いかける翔一
「ふっ・・・そんなに聞きたいか?」
まってましたと言わんばかりに鼻を鳴らす川谷
「いんや。まったく」
他意なく素気に答える翔一
#192 あぷラビ 冬のウサギ
「よぅ。元気にしてたかい?」
犬のドギーさんがサマラビット宅を訪れる
「あ。ドギーさん。こんにちわ」
サマラビットが答える
「最近見かけないと思ったが、わりかし元気にしてたようだな」
部屋を見回し、安堵する犬のドギーさん
「でも、暖房がまだない・・」
暗い表情でサマラビットが
「よく今まで耐え切れたもんだな」
少しばかり驚く犬のドギーさん
「うん。ずっとフトンに引き篭もってたから」
答えるサマラビット
「・・・もう就職先見つけないとヤバイのではないかい?さすがに」
#193 あぷラビ 誤解
「にがりダイエットってしってる?」
なるみがさつきに話しかける
「苦いダイエット?」
さつきが真顔で聞き返す
「・・・あ、うん」
訂正せずうなずくなるみ
「かなりつらそうなダイエットね」
さつきが自信を込めていう
「そうでもないよー。2、3滴たらすだけだし・・・」
なるみが答える
「でもさ、苦くて食欲なくすのはいいと思うけど、やっぱり長続きしないと思うの」
#194 あぷラビ 冬猫
「もう冬休みだねー」
ウインタキャットがのんびりしながらつぶやく
「うんー。もうウインちゃんの出番だね」
サマラビットが同じくのんびりとしながら答える
「ぇー。出番なのー?」
不平をいうウインタキャット
「嫌なら別にいいけど・・」
サマラビットがいう
「コタツでぬくぬくとしようよー。ネ」
提案するウインタキャット
「あー。いつもしてるから問題ないね」
#195 あぷラビ 毎年恒例
「唇乾いてるね」
なるみが翔一に話しかける
「ああ。この時期はものすごくつらい」
答える翔一
「リップクリームつけたらどうだい?」
提案するなるみ
「去年買ったやつがまだ残ってるはずなんだが、見つからないんだよ」
困ったような様子で翔一
「諦めて新しいのかうべし」
#196 あぷラビ 雪猫と夏兎
「ウインちゃん、ウインちゃんのところって雪降るの?」
サマラビットが興味津々とウインタキャットに問いかける
「んー?そんなことないよー。横浜だもん」
軽く答えるウインタキャット
「ぇー。雪降らないんだー」
ちょっと残念がるサマラビット
「サマラちゃんのところは雪降らないの?」
聞き返すウインタキャット
「うん。雪なんてここ数年全然見てないや」
答えるサマラビット
「それじゃ、上越に雪見に旅行に行こうよv」
提案するウインタキャット
「でもそろそろ就活しないと・・」
サマラビットがバツの悪い表情で申告する
「それまったく関係ないじゃないか」